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海外の自分の銀行座に送金する。(何でこんなに手数料を取られるんだ!編)

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こんにちは、地方サラリーマンだったasuka3世です。

地方県で未上場企業に約33年真面目に勤めていたら、金融資産が1億円超えたので55歳で早期退職してFIRE生活始めました。

 

 

私のFIRE生活は日本とマレーシアの2国に生活拠点を持って、季節を選んで行き来する”渡り鳥”生活を目指しています。

 

このブログでは海外生活を実現するために知っておくとお得な海外銀行への送金方法についてまとめています。__と、思ったのですが、その前提にある従来の銀行間の送金方法の仕組みを説明したいと思います。

最初に結論を書いておきます。銀行間の海外送金には表に見える手数料と見えないコストがあります。この見えないコストがとてつもなく高いんです。

 

サラリーマン時代の元同僚Sさん曰く
「海外の銀行に口座を持ってる人なんて、僕の周りでasukaさんくらいしか居ませんよ。それって、怪しい取引きに使うんですか?」

怪しい取引云々は冗談として、どんな人がなぜ、海外に銀行口座を持っているのでしょう。今は持っていないという人でも将来、必要になることが、これからは増えると私は考えいます。

・子供を海外のインターナショナル学校に通わせたい家庭 【子供への教育目的】
・英語を始めに語学学習のために留学したい学生 【自分の語学習得目的】
・会社の事例で海外転勤になったサラリーマン(家庭) 【海外駐在目的】
・世界を相手取って輸出・輸入業を営む(個人)企業家 【仕事目的】
・(退職後に)海外でゆっくり暮らしたい家庭 【海外生活目的】
等々、目的を挙げればいくらでもあります。

(Sさん)「そんなこと言ったって、どうやったら海外の銀行口座が作れるのか、知りませんよ」
(私)「インターネットが普及した時代、ちょっと調べれば、自分で開設する方法や代行サービス業者に依頼する方法が見つかるよ。」

海外の銀行に個人で口座を持つ(開設する)事例については、改めて別のブログで書きたいと思います。

私は冒頭でも書いている通り、東南アジアのマレーシアに生活拠点を持ちたいと考えて、退職者用滞在許可書(MM2Hビザ)を2018年に取得しました。このビザを取得するには銀行口座の開設と15万リンギット(約390万円)以上を定期預金する条件があります。
そのために開設した自分名義の銀行口座に1000万円送金したいと考えました。
2018年当時、海外への送金方法は銀行で送金手続きをするくらいしか、知られていませんでした。

 

銀行間で行う海外送金には表に見える手数料見えないコストがあります。
手数料は文字通り、銀行が事務手続きで請求する金額です。
この手数料は銀行で聞けばわかるのでA銀行はB銀行よりも安い/高いと比較できますが、せいぜい数千円です。(それでも1年間の預金利息に比べるとすごく高いのですが…)
私が¥10,000,00-を自分の銀行に送金した時の手数料は\2,500-でした。(いくつかの銀行で一番安い手数料。)
では差額の¥9,997,500-が振り込まれたか?というと実際に振り込まれたリンギットを日本円に換算するとは約¥9,600,000-実に40万円くらい少なくなっていました。????
 
この理由が見えないコストです。
以下は少しややこしい説明と聞きなれない用語が出て来ます。(私が調べて解釈している内容です。専門用語は置き換えが難しいのでそのまま使います。)
実は日本の銀行は海外の私の銀行口座に直接送金をしていません。
途中でマレーシアの中央銀行にお金を出し入れする当座口座(コルレス口座と呼ぶ)を持っているコルレス銀行を介して手続きを行っています。
そして送金ミスを防ぐ目的て銀行ごとに8桁もしくは11桁の銀行コードが定めれています。
これがSWIFTコードと呼ばれるものです。したがって、このコードが割り振られていない銀行へは海外送金は出来ません。
1000万円のお金は日本円からUSドルに一度換金して、次にUSドルをマレーシアリンギットにさらに換金されるという流れです。ここで為替のロスが発生します。
計算してみましょう。
その日のドル/円為替が例えば105円だとすると2円プラスした107円で換金され1.9%の手数料約19万円)が生じ、次にリンギット/ドルでも約2%の手数料(約20万円)が引かれて、約960万円が私の個人口座に無事、振り込まれました。

このやり方は40年も過去の電信時代のやり方です。(文字を機械でタイプして電信信号でコードや金額、銀行名を相手に伝える方式)
仕組みを知って、手数料が高いと文句の言いたくても個人では成す術がありません。世界中の銀行間でこの方式が「是」と認められていて、安全な送金のために手数料を取っているのは当たり前だと言われれば、選択肢が他にない個人は従わざるを得ないということです。
「つくづく最初に仕組みを作った側に有利に作られた仕組みだよな」といろいろ調べて感じました。
ちなみに、私が送金処理した銀行窓口の女性店員と話した会話を少し紹介します。
(店員)少し、お持ちくださいね。Aさーーん。海外送金のマニュアルってどこだっけ。えーっと、この用紙に必要事項を書いてね。ここと、ここ。
送金する銀行の口座の番号と銀行コードって分かる。良かった。送金金額は1000万も、そんなお金、あー、ありますね。送金目的をちゃんと書いてね。
移住するの、えー、マレーシアっていい所なの?振り込まれる金額は、今は分からないの。送金した日の為替で変わるから、受取銀行側で手数料が必要になったら、どっちのお金から引きますか?いいわねー、夢があって。
めったにこんな用紙使わないから、ちょっと待ってくださいね。課長、これって今日中に処理できますか?云々。
悪気はないんでしょうが、世間橋をしつつ、マニュアル眺めながら、40分くらい時間がかかる手続きになりました。いくつか質問しても、マニュアルに書かれたこと以外は「確認しないと、分からないの」となります。
 
次回はこの旧い体制に対して、最新のファインテック技術を用いて見えないコストを省略する画期的な送金サービスを行っている”TranferWise”社の事例を紹介しようと思います。
海外の自分の銀行座に送金する。(お得で便利!手数料が1/5以下になった💛編)に続く

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